ゲームでつながる世界

一番初めに始めたオンラインゲーム、それが


ウルティマオンライン


だった。
ゲームを始めて右も左もわからず、ガイドブックを買って
あれこれとゲームを遊んだ
スキル上げに狩り
始めはソロで頑張ろうとは思っていたが、やっぱり一人では限界があった
そんなことを思っていたところ、ダンジョンにこもって狩りをしていたところ
ギルドに入らないか?と誘われた
初めてのオンラインゲーム、そして知らない他人とゲームを通じてつながりを持った
初めてでも有った
そんな大きいギルドではない、プレイヤーとしては10人くらいのギルド
それでもイベントしたり、狩りに行ったりと楽しかった
家の腐り待ちやクエストやら色々やった
ウルティマオンラインは結構殺伐としたところも有るので
PKやゲーム内での詐欺も結構有った
そんな中でもギルドのおかげで楽しく遊べた
やがて他のギルドとも交流が出来、合同イベントとかをして新しい繋がりが出来た


しかし、時が経つと離れていく者はいる
自分もそんな一人になった
ゲームにしはほとんどインすることは無いが、課金を止める事をしなかった
インしてないのにお金だけ払いつつけるのは勿体無い
わかってる、わかってはいるが…惰性で払い続けていた
自分のアカウントが土地持ちというのも払い続ける理由のひとつには有った
色々苦労して持った土地、そしてアイテムや財産が勿体無いというのも有っただろう
ギルドの知り合いに譲ればいいが、ゲームをやってる知り合いもそうそう居なくなっていた
土地を譲るにも、土地を持てるアカウントが空いていなかったりした
そうこう悩んでいると結構日にちは経ってしまった
そして今日課金を止めた、まぁ経済上の理由からだ
ゲームにインしてまだゲームをしているギルドのメンバーに
アイテムなどの財産を譲る手続きをした
手続きも終え、話をしているとギルドマスターが来た
課金を止めたことを話す
「まぁしょうがないわなー」
そんなことから昔話を色々話す
オレはそんな話をしながらも目に涙が溜まっていった
昔のゲーム内での楽しかったこと悔しかったこと、いろいろ脳裏に浮かんできたからだ
話をしていると落ちるのがイヤになってきた、しかし落ちないと終わらない
相手が「もう寝るよー」の一言でお開きとなった


「またいつでも顔出しな、まってるから」


その一言が単純に嬉しかった


あー今まで課金をとめなかったのはこの人たちとの繋がりを止めたくなかったからかなぁ…


ふと、そんなことを思った
そしてログアウト


暫くしてから涙が溢れ出た